ダイレクト式とは?
次に「ダイレクト式」にはどのような特徴があるのか、メリット・デメリットから見ていきましょう。
メリット
まずダイレクト式には次のようなメリットがあります。
【ダイレクト式のメリット】
- フィラメントの排出がスムーズになる
- リトラクションの応答速度が早い
- フィラメントの選択に制限が少ない
ダイレクト式のメリットは、ボーデン式のデメリットとほぼ反対です。
やわらかな材料のフィラメントでも使え、排出もスムーズに行なえます。
またフィラメントの引き戻しが迅速になることから追従性が上がり、応答速度が早くなることもメリットと言えるでしょう。
FDM方式のダイレクト式には、以上のようにスムーズに動きフィラメントが選びやすいメリットがあります。
デメリット
それでは次に、ダイレクト式にはどのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
【ダイレクト式のデメリット】
- 完成品の精度が低くなることがある
- 大型の造形に適していない
- 重量がある
ダイレクト式はデメリットに関しても、ボーデン式と正反対です。
ボーデン式とは違いプリントヘッドに重量があるため、ガタつきやすく完成度の精度が低くなることがあります。
また大型のプリントヘッドは動ける範囲が狭く、大型の造形はしにくいと感じられるでしょう。
プリントヘッドの重さを支えるには、3Dプリンター自体の強度を高める必要があります。
そのため3Dプリンター自体が重く、大きくなることもデメリットのひとつ。
ダイレクト式のデメリットは、プリントヘッドの動きがスムーズでないことによる精度の低さ、動ける範囲の狭さと重量にあります。