3Dプリンター3Dプリンターで起こりがちな失敗の具体的な内容と対策

3Dプリンターは扱いやすいものも近年では多く、誰もが造形物を手軽にプリントできるようになってきています。

FDM方式のプリンターは比較的安価なこともあり、業務用だけでなくハイエンドでの利用にも対応するものが多数あります。
しかし利用時には、発生しやすい失敗例を押さえておくことが大切でしょう。
そのためここでは、FDM方式の3Dプリンターで起こりがちな失敗を紹介します。

反り

3Dプリンターを使用していてよくある失敗としてまず挙げられるのが、反りです。

熱可塑性樹脂フラメントを使用している場合、プラットフォームテーブルへと排出された際の冷却が原因で、樹脂が収縮して反りや浮きが出てしまいます。

ノズルとテーブルのギャップ地やテーブルの角度などによって発生してしまうこともあるため、熱可塑性樹脂だからといって諦めずに、設定を確認することが大切でしょう。
また、部品の不良でも発生する可能性は高まります。
テーブルの傷や気泡には、充分に注意するようにしてください。

ノズル詰まり

ノズル詰まりも、比較的発生してしまいやすい失敗例です。

フィラメントが上手にノズルから出されず、空回りすることでフィラメントの先端が変形してしまい、詰まりに繋がってしまうのです。

ノズル内に残ったままだと、焦げてしまってさらに排出されにくくなります。
ノズルをクリーニングしたり交換したりすることで改善するのが通常ですが、再発防止にはフィラメントが設置された状態では速やかに作業を進めることも大切でしょう。
また、ノズル径が大きいノズルを使うことでも詰まりを避けやすくなります。

糸引き

失敗例としては、「糸引き」も挙げられるでしょう。
糸引きとは、ノズルから材料が垂れてしまい、納豆のように糸を引く現象のことです。
フィラメントが湿気で水分を含んでいると、加水分解によって融解時の流動性が高まってしまいます。
流動性が高まるとそれだけ糸引きの確率が高まってしまうでしょう。

予防するためにはフィラメントは湿気の多い場所に置かず、密閉容器に手補完することが大切です。
もし湿気を吸収してしまったら、使用する前に加熱して乾燥させると、ある程度改善させることができるでしょう。
乾燥には、専用の乾燥器の使用が推奨されます。

前提となるFDM方式についても抑えましょう

今回の記事では3Dプリンタ―でも、特にFDM方式の3Dプリンターで起こりやすい失敗について解説しました。

そんなFDM方式の3Dプリンターの特徴についてはコチラの「FDM方式とは。仕組みやメリットについて解説」で紹介しておりますので、是非ご覧ください。

3Dプリンターで起こりがちな失敗から学びましょう

今回は、3Dプリンターで起こりがちな失敗について紹介してきました。
3Dプリンターでよくある失敗を確認する機会となりましたでしょうか? 失敗のパターンはある程度決まっているため、事前に理解することで失敗を防げるでしょう。

フュージョンテクノロジーでは、高性能機種やリーズナブルなものまで、さまざまな3Dプリンターをご提供しています。
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