3Dプリンター3Dプリンタは家庭用と業務用でどのような点が違うか徹底検証
3Dプリンタの導入を考えている方に向けて、家庭用と業務用の違いについて解説する記事です。
最近話題になっている3Dプリンタの導入を考えたとき、業務用と家庭用の違いについて悩んだことはありませんか?
企業で導入する際に家庭用では使えないのか、一般家庭で導入する場合に家庭用で十分なのか…。
実際に家庭用3Dプリンタでは金属出力に対応している機種が少ないなど、悩んでいる方も多いようです。
そこで今回の記事では、3Dプリンタは家庭用と業務用でどのように違うのか徹底比較していきます。
記事を読んでいただければ、家庭用と業務用で3Dプリンタはどのように違うのか、どちらを導入するべきかおわかりいただけるはずです。
もくじ
家庭用と業務用の3Dプリンタの違いを比較
それではさっそく、3Dプリンタにおいて家庭用と業務用の違いについて見ていきましょう。
違い1:購入方法と価格の違い
家庭用と業務用の3Dプリンタの違いは、まず購入方法と価格にあります。
一般家庭用の3Dプリンタであれば、インターネット通販などを活用して数万円で購入されることが多いでしょう。
しかし業務用の3Dプリンタは法人用の専門サイトから購入されることがほとんどです。
価格も一般家庭用より高額となり、数十万円、もしくは数百万円のコストがかかります。
またフィラメントの価格も家庭用より業務用のほうが高額な傾向です。
家庭用と業務用での最もわかりやすい違いは、購入方法と価格の違いによるところではないでしょうか。
違い2:機能性と造形レベルの違い
次に機能性と造形レベルにも違いがあらわれます。
価格に差があることからもおわかりいただけるでしょうが、業務用のほうが機能性・造形レベルともに優れています。
業務用3Dプリンタは精細な造形物を作れ、モデルの修復やカット、押出幅の調整など細かな調整も行えます。
一方で家庭用3Dプリンタでは調整できる項目が少なく、業務用のように精細な造形物を作るのは難しいでしょう。
サポート剤の樹脂を使ったり、複色の造形をしたりすることができないのも家庭用の特徴です。
以上のように家庭用・業務用で3Dプリンタの機能性や造形レベルに違いがあり、全般的に業務用のほうが優れています。
違い3:大きな造形物への適合の違い
大きな造形物を作成した場合、家庭用3Dプリンタのプリンタでは適合しない場合があります。
家庭用は業務用3Dプリンタよりも造形できる範囲が狭く、小さなものしか作成できないことがほとんどであるからです。
業務用では大きな造形物の作成にも対応しています。
しかし大きな造形物の作成に対応していることから、3Dプリンタ本体も大きくなる傾向です。
家庭用3Dプリンタは造形できる範囲が限られている反面、家庭にも設置できるようコンパクトな本体であることが多いもの。
家庭用で大きな造形物を作成できないことは、デメリットでもありメリットでもあると言えます。
違い4:使用できる樹脂の幅広さの違い
業務用3Dプリンタの方が機能性や造形物への適合に対して優れていると解説してきましたが、使用できる樹脂の幅広さも業務用が優れています。
機種により変わる可能性もありますが、家庭用と業務用では次のように使用できる樹脂が違います。
- PLA
- TPU
- PETG
- PLA
- TPU
- PETG
- ABS
- PC
- PP
- PA
- 木
比較してみると業務用3Dプリンタのほうが圧倒的に使用できる可能性のある樹脂の幅が広いことがわかります。
樹脂により造形物の完成度は変わります。
樹脂にこだわりがないようでしたら良いのですが、好みの樹脂を使用したいなら業務用3Dプリンタを選ぶのがおすすめです。
違い5:外装の違い
業務用・家庭用では外装にも違いがあらわれます。
外装の違いはひとつ前の項目でご紹介した、使用できる樹脂の違いにも影響することです。
家庭用3Dプリンタでは囲われた形の外装になっていないため、冷却により収縮する力が強い樹脂は利用できません。
業務用3Dプリンタは外装で囲われていることから冷却されにくく、冷却で収縮しやすい樹脂も使えます。
以上のように家庭用・業務用の3Dプリンタは外装にも違いがありますが、外装による違いは使用できる樹脂にも影響しています。
3Dプリンタを選ぶ際のその他のポイント
ここまでは家庭用と業務用の3Dプリンターの違いにフォーカスして解説してきましたが、実際に3Dプリンターを選ぶ際の選定ポイントは他にもあります。
実際に導入をご検討中の方は、そうした色々な判断ポイントをくまなくチェックして、本当にご自身の目的にあった3Dプリンタ―を選びましょう。
コチラの記事では、そんな3Dプリンターの選び方について解説しておりますので、是非ご覧ください。
精度の高さや使用材料の多さでは業務用に軍配
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで3Dプリンタの家庭用と業務用の違いがご理解いただけたと思います。
造形物の精度の高さや使用材料の豊富さから業務用の3Dプリンタのほうが優れています。
品質の高い造形物を作りたい方には、家庭用より業務用がおすすめです。
フュージョンテクノロジーでは、高性能機種やリーズナブルなものまで、さまざまな3Dプリンターをご用意しています。
3Dプリンターについてのご相談はぜひ株式会社フュージョンテクノロジーまでお寄せください。