3Dスキャナ3Dスキャナーの選び方と知っておくべきポイント

近年では世界各地で3Dスキャナーが開発されており、さまざまな特徴を持った製品が存在します。
ビジネスにおいても使用するケースは増えてきており、自分・自社にとって最適な製品を選ぶことがビジネスの成功にとって大切でしょう。
しかし、実際に選ぼうとしても、「どんな製品が自分・自社に最適かわからない」と感じてしまう担当者の方も多いのではないでしょうか。
「このスキャナーを選べば間違いない」といえる製品が存在するわけではなく、条件に合った製品を選ぶことが重要です。
そのためこの記事では、3Dスキャナーの選び方について解説します。
導入を検討している方は、参考にしていただければ幸いです。

精度

選び方のポイントとしてまず挙げられるのが、精度の違いです。
スキャナーにおける精度とは、「スキャンした対象の数値が現物に対してどれだけ近似しているか」を指します。
精度といっても以下の通りさまざまな種類があるため、用途に適した精度を持つかどうかが、製品選びにおいては重要です。

【精度の種類】

  • 長さ(誤差)
  • 繰り返し測定
  • 点群のバラツキ

たとえば、読み取る対象が極小であれば、細部まで捉えられる精度の製品を選ぶ必要があります。
しかし、どんな場合でも精度が高いものを選べば良いというわけではなく、あくまでも予算とのバランスが重要です。
用途に合った測定法やスペックを整理し、最適な製品を選ぶようにしましょう。

解像度

スキャンデバイスの解像度についても、重要な要素の1つです。
3Dスキャナーでは、取得した3Dデータの座標の点をつなぎ、三角形を作成することでポリゴン化します。
そして解像度とは、この座標同士の距離、つまり三角形の1辺の長さのことを指すのです。
解像度は、「ポイント間隔」や「3D解像度」などと表現されることも多々あります。

解像度が高いほど実物の再現度が高くなりますが、その分データサイズは大きくなり、処理に時間を要するようになります。
のちほど紹介する速度とは相反する指標であるため、解像度と速度とのバランスをみて選択することが重要です。
より細かい線と点で立体を表現しているとイメージすると、再現度の高さについては理解しやすいでしょう。

速度

読み取った情報をどれほどの速さでデータ化できるかどうかも、重要なポイントです。
データは精度や解析度が高いに越したことはありませんが、精度が高まるほど取得に時間がかかってしまいます。
しかしその逆に、速度が高い製品は、精度や解像度においてやや心配な傾向があります。

速度について整理する際には、スキャン方式について触れておく必要があるでしょう。
スキャン方式の一般的な分類は、「接触式」と「非接触式」の2種類です。
ざっくり分けると、対象物に直接触れて読み取るのが接触式、レーザーなどで触れずに読み取るのが非接触式だと整理できるでしょう。
接触式は精度が高い代わりに時間がかかり、非接触式の場合は速度が速い代わりにどうしても精度が落ちます。

先ほど説明した通り、速度と解析度は基本的に相反するため、用途に応じて最適なバランスを選択することが重要です。

操作性

製品を頻繁に使用する場合は、操作性の高さも重要なポイントになります。
スキャンのたびに操作のしにくさを感じていると、徐々にストレスが溜まって使用頻度が下がってしまう可能性があるためです。
また、操作が難しければ、組織内で操作担当を決める必要も出てくるかもしれません。
作業が属人化してしまえば、生産性はどうしても落ちてしまいます。
そのため、使用頻度が高いほど直感的に操作できるような操作性の良い製品が求められるのです。

導入後のサポート体制があるかどうかも重要

製品導入後のサポート体制の有無も、見落としてはいけないポイントです。
3Dスキャナーに関わらず、デバイスについては購入後のメンテナンスが避けられません。
どんなに良い製品でも適切なメンテナンスができなければ、長期にわたって使い続けることはできないでしょう。

メーカーによって、サポート体制は多種多様です。
中にはサポートがないケースも充分に考えられるため、製品を導入する前に注意しなくてはなりません。
トラブルが起きるたびに面倒な思いをしないためにも、サポートは大切です。
導入後の故障対応やバージョンアップ、トレーニングサービスなどの充実度をみて、製品を選ぶようにしましょう。

3Dスキャナーの基礎知識についても抑えておきましょう

実際にコチラのページでは3Dスキャナーの選び方について紹介しましたが、3Dスキャナ―には接触型、非接触型があり、それぞれに特徴があることをご存知でしょうか?
自社に3Dスキャナーを導入する際にはこうしたタイプの違いも1つの判断要素になるかと思いますので、実際に導入を検討している方は3Dスキャナーの基本的な知識についても抑えておく必要があるでしょう。
詳しくは、コチラの「3Dスキャナーとは。接触型と非接触型の特徴や違い」の記事をご覧ください。

株式会社フュージョンテクノジーは導入後のサポートも行います。

3Dスキャナーにはさまざまな種類があるため、選び方のポイントを押さえて製品を比較することが重要でしょう。
もし製品選びにお悩みの方は是非当社までご相談ください。

フュージョンテクノロジーでは、高性能機種やリーズナブルなものまで、さまざまな3Dプリンターをご用意しています。
また3Dスキャナーに関してもEinScanを主軸とした非接触型のスキャナーを用意しております。
3Dプリンターについてのご相談はぜひ株式会社フュージョンテクノロジーまでお寄せください。