先日、INTAMSYSは航空宇宙大手のエアバスから案件を受注し、子会社であるCTC GmbHで進行中の3Dプリントプロジェクトを達成するためFUNMAT PRO 610HT(産業用FFF 3Dプリンター)を納入しました。
ドイツ・シュターゼに本社を置くCTC GmbHは、航空宇宙産業向け製造技術のパイオニアであり、より効率的な大量生産技術の確立や、航空機用の高機能素材の活用に積極的に取り組んでいます。 特に航空機の構造部材に使用する炭素繊維強化ポリマー(CFRP)部品の製造と組み立てにおいては、プロセス革新のため3Dプリントの活用を模索しており、FUNMATの導入は中小量生産品の市場投入までの期間短縮、生産の柔軟性と品質向上、コスト軽減の面で大きな成果をあげました。 近年、航空宇宙産業は急速に発展しており、開発の現場では「より軽く、より強く」が求められています。そのため、PEEKやPEIなど重量比での強度が高く、耐摩耗性に優れた高機能材料が好んで使用されています。 宇宙船の部品には一層優れた機械的強度と難燃性が不可欠ですが、ULTEMTM9085は「金属に近い機械的強度」を持ち、「金属よりもはるかに低い密度」を備えながら、「難燃性や非発煙、非毒性」と航空宇宙産業の厳しい要件をクリアする材料として注目されています。 FUNMAT PRO 610HTは高機能材料用のアクティブ乾燥システムを備え、チャンバー(庫内)温度は300℃まで設定可能、市場にあるほぼ全ての高性能熱可塑性ポリマーの印刷温度要件を満たしています。 (PEEK、PEKK、ULTEM、PPSUなどスーパーエンプラの大型印刷にも対応) FUNMAT PRO 610HTの存在は、CTC GmbHの3Dプリント分野における研究開発活動を強力に後押ししています。
CTC GmbHは、3Dプリント技術に基づく認証生産プロセス全体を完成させるため、プリントデータの収集、プロトタイプの印刷から生産後の認証までの各プロセスのあらゆる面を支援できるパートナーを探しています。INTAMSYSは今後も協力を続け、航空業界における3Dプリント技術の活用方法を模索していく方針です。
CTC GmbH(本社:ドイツ,シュターゼ)は、エアバス社の100%完全子会社で、航空機のメインフレーム構造の応用研究を中心に、複合材料(特にCFRP)の工業的・自動加工に関する革新的技術の開発をコアビジネスとしています。CTCのコアコンピタンスは「イノベーション」「ソリューション」「プロダクション」「教育」の4分野であり、複合材製品の設計と解析、繊維複合材と軽量化技術の研究開発プロジェクト、高度自動生産システムの開発・導入・運用、複合材生産のためのコンサルティングとシリアルサポート、プロセスの文書化と分析、最適化、航空宇宙品質での単一シリアル部品の生産、複合材と関連技術分野のトレーニングと教育などがあります。
INTAMSYS社は、高性能材料の3Dプリンティングと産業用AMソリューションを広く提供しています。長年にわたり精密機器開発と高性能材料研究に従事してきた世界的ハイテク企業のエンジニアチームによって設立されました。上海、東莞、ドイツ(シュトゥットガルド)、米国(ミネソタ)に研究開発、マーケティング、技術サービスセンターを持ち、全世界をカバーするアフターサービスシステムを確立しています。INTAMSYS社は航空宇宙、自動車、電子機器、消費材、医療、科学研究業界を中心に、機能試験用プロトタイピング、治具製造から最終製品の直接大量生産までの装置、ソフトウェア、高性能材料、印刷サービスを網羅する完全なAMソリューションを提供しています。 詳細についてはhttps://www.intamsys.cn/をご覧ください。
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自動車業界でのFUNMAT PRO610HTの活用例を紹介しました。
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