導入事例

3Dプリンター専門メーカーならではの内容でご提供

3Dプリンターを活用した受託製造サービス事例

製造業界

INTAMSYS

WEERG社(イタリア)　について

3Dプリンター、CNCを利用した受託製造サービスのリーディングカンパニー
WEERG社はベニス近郊で2015年に設立されました。
長年にわたり印刷サービスのリーダーを務め、最も人気のあるオンライン見積もり担当者でもあったMatteo Rigamonti氏をオーナーとしており、現在は3DプリンターとCNCを利用した部品製造のオンライン受注サービスを提供しています。

今回、FUNMAT PRO 410のヘビーユーザーでもある同社にインタビューのご協力をいただきました。
(2022年9月,INTAMSYS社)

3Dプリンター導入のきっかけは？

創業して間もない2016年時点では、3Dプリンターは工業用途の大量生産に対応できるとは言えない状況。3Dプリンターだけの生産状況では充分な利益を生み出せるとは考えていなかったため、CNCマシンによる加工業務をメインにしていました。
3Dプリンターを活用した大量生産は、複数台の『HP Jet Fusion 5210』を導入した時期かから開始しました。コストパフォーマンスや造形品質の向上に可能性を感じ、HP社もパートナー企業として信頼できたのがきっかけです。 3Dプリントサービスを新たに始めたことでPA11、PA12、PP、さらにはグラスビーズ混合のPA12でも造形が可能になり、これらのプリンターでは1日平均24,000～25,000個の量産を行っていました。
CNC、5軸のフライス盤、3Dプリンターを年中フル稼働することで、アルミ3種、スチール3種、ナイロン樹脂製の部品を供給。ビジネスは急成長し、売上高の海外比率は50％を超えました。

INTAMSYS社3Dプリンターの導入

サービスの需要は伸び続け、樹脂部品を求める産業企業からの要望も増えてきました。

難燃性
耐薬品性
耐熱性
高温環境下での剛性
高い電気絶縁性
耐加水分解性

など

私たちのクライアントは、高機能材料とその利用方法に非常に強い興味を持っています。AM(付加製造)のイノベーションは新しい手法で開発に臨むデザイナーにとっては、とても刺激的ですから。
医療分野や造形ビジネス用途向けに数台のレジンプリンターは所有していましたが、今後の成長を考えるとPEEK、PEEK-CF、PEEK-GFなどの高機能樹脂を印刷できる3Dプリンターをポートフォリオに加える必要がありました。
性能調査のベンチマーク、自国内を市場としている企業から国際的なプリンターメーカーに至るまでコンタクトをとるなど、徹底的な調査の結果、INTAMSYS社の3Dプリンターを採用することにしました。

INTAMSYSはWEERG社に最適なソリューションを提供しました。

状況に応じて加熱が可能なチャンバー、デュアルノズルによる美しい仕上がり
堅牢で安定性の高い機体デザイン
幅広い素材の印刷設定が登録され、扱いやすい無料のスライスソフト
信頼性の高いサポート体制、WEERG社との誠実なパートナーシップ

印刷事例紹介

PEEK部品-テストおよび検証用のプロトタイプギア
繰り返しの試作、形状修正が容易に行えるため、デザインを最終決定する前に充分な検討が可能になります。

PEEK部品(焼き入れ処理済み)-小型高性能エンジン用部品
PEEKの優れた機械的特性、耐熱性により、金属を加工して作成したものよりも軽量でありながら、代替可能な機能性を備えています。

PA12-CF部品-GoPro社ヘルメット用ブラケット
非常に軽量で剛性が高く、ライダーの疲労と不要な重量を軽減することが可能です。

INTAMSYS FUNMAT PRO 410は導入時から高い信頼性、実用性を発揮しています。
高機能樹脂の加工が可能になったことで、負荷耐性の面で金属製にせざるを得なかった部品の代替ができるようになり、クライアントの製品開発にイノベーションが起きています。
この事実には100時間以上の印刷を24時間年中無休で続けるために必要な自信を与えられ、同時にFDM技術で達成可能なミッションを改めて認識し直すきっかけにもなりました。